本ブログシリーズではSCORERのセットアップの解説、使い方のご提案、細かいカスタマイズの紹介などを行っていきます。
今回は「SCORER カメラボードスターターキット」の機能を最低限使える様、ステップ・バイ・ステップで解説します。 このセットアップガイドは以下の流れで第1章から4章まで説明したいと思います。
- 第1章 スターターキット組み立てとSDカードへSCORER SDKをインストール
- 第2章 ネットワークへの接続確立
- 第3章 ラズパイWEBでカメラの動作確認と色々な設定を試す
- 第4章 Scorer Management Console(SMC)への登録とSMCから動画/スナップショット/ログをダウンロード
SCORERカメラボードスターターキットでは、SDカードに予め必要なソフトウエアがインストールされていますが、今回は説明の為にあらためてSDカードへのソフトウエアインストールについて説明してあります。 その為、スターターキットをすぐに利用されたいという方は2章から読み進めて頂ければと思います。
本章では、スターターキットの組み立て→通電確認→SDカードへSCORER SDKをインストールを行います。
1.「SCORER カメラボードスターターキット」の組み立て
以下は本ブログで使用しているハード一覧です。尚、実際のスターターキットと違いSCORERは未インストール状態です。
- Raspberry Pi 3(RTCモジュール、電源コンデンサー装備済)×1台
- USBカメラ(Buffalo BSWHD06Mシリーズ 画角60度)×1台
- SCORER未インストール SDカード(32GB):1枚
- USB(MICRO-B)ACアダプタ :1個
- プラスチックケース ×1個
それでは「SCORER カメラボード スターターキット」を組み立てて行きます。Raspberry Pi3(以下、ラズパイ)の本体を付属のプラスチックケースに収めます。その際に、USB(MICRO-Bメス)、HDMI出力、音声/コンポジット出力とラズパイボードのネジ穴が合うようにします
網目状の楕円形のカバーをLEDとSDカード挿入口が有る側に取り付けます
残りの上部カバーを取り付けます
4箇所のネジ穴にそれぞれネジを入れて締めて下さい
組み立てが完了をすると上記のような状態になります。
ACアダプタをUSB(MICRO-B)スロット・カメラをUSBスロットへそれぞれ挿して下さい。
ACアダプタをコンセントに挿すとSDカードスロットの横の部分に赤いLEDが点くことを確認してください
2.SCORER SDKをSDカードへインストール
現段階でのラズパイではOSがインストールされておらず何も出来ない状態ですので、次はOSを含むSCORER SDKイメージをダウンロードしてSDカードにインストールを行います。
(http://downloads.scorer.jp/sdk.html)にてスクリーンショットに有る”Raspberry Pi 3”をクリックしてSCORER SDKイメージをダウンロードします
!!注意!!ファイルサイズは3GB弱有りますのでダウンロードに時間がかかります
ダウンロードしたscorer-sdk-for-rp3_YYYY-MM-DD.zip(YYYY-MM-DDはダウンロードした日付が付与されます)ファイルを解凍して下さい
3.SDカードをフォーマット
SDカードにデータが残っていると問題が生じる恐れが有りますのフォーマットを行います。フォーマットにはSDカードフォーマッターを推奨しています。
- SDカードフォーマッター(http://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/index.html)をダウンロードします
- SDカードフォーマッターをインストールして下さい
- SCORER SDKをインストールするSDカードをPCへ接続して下さい
- SDカードが認識されましたら、SDカードフォーマッターで「オプション設定」-「消去設定」にて”クイックフォーマット”を選択し”OK”を押下して下さい
- 注意が2回出ますがそのまま”OK”を押下し進めて下さい
- ”メディアのフォーマットが正常に終了しました。”と表示されましたら、”OK”を押下し、その後アプリケーションを終了して下さい
4.SCORER SDKインストール
Etcherを利用してフォーマット済みのSDカードへSCORER SDKをインストールします。
- Etcher(https://etcher.io/)をダウンロードします
- Etcherをインストールして下さい
- Etcherを起動後、真ん中のデバイスが③のSDカードドライブで有る事を確認して下さい
- SelectImage」を押下し、②にてダウンロードしたscorer-sdk-for-rp3_YYYY-MM-DD.imgを選択
!!注意!!イメージファイルの置いてあるディレクトリの全体パスに2バイト文字が含まれるているとFlash時にエラーが発生します
「Flash!」を押下すると、SDカードへSCORERイメージのインストールが開始されます。ファイルサイズが大きいので数分の時間がかかります
”Flash Complete!”と表示されましたら、アプリケーションを終了して下さい
これで、SDカードへSCORER SDKのインストールが完了しました。
次章ではSDカードにインストールされたSCORER SDKの設定ファイルにWiFi情報を追記して、ラズパイにリモート接続出来るように設定していきます。